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2021.12.16住まいのノウハウ

大切な外壁を長持ちさせるお手入れのポイント☆

こんにちは、NOZAKIです♪

以前こちらのコーナーで、住まいの外壁の種類についてご紹介させていただきました。
見た目や費用など、それぞれ特徴がありますが、
もうひとつ頭に入れておきたいのがメンテナンスのこと。
外壁は、完成当時の見た目や費用に目が行きがちですが、長い目で考えることが大切。
定期的な点検とお手入れ、適切なメンテナンスで、お住まいを長持ちさせましょう。
今回は、外壁の素材別にお手入れのポイントを解説します。

●サイディング壁のお手入れ
同一規格で製造された板状の外壁材の総称で、窯業(セメント)系、金属系、セラミック系などがあります。セメント質と繊維質を主な原料とした窯業系は防火性・施工性・意匠性に優れ、金属系は断熱性や遮音性に配慮した複合パネルが主となります。

>日常のお手入れ
汚れは、塗膜にキズがつかないよう、やわらかいブラシやモップで水洗いします。落ちにくい汚れは、中性洗剤をぬるま湯で薄めたもので洗い、洗剤成分はしっかり水で洗い落とします。金属系は吸湿性が低いため、簡単な水洗いで汚れは落ちますが、表面にキズがつくとさびの原因になるので注意しましょう。

 

●モルタル壁のお手入れ
モルタル仕上げは、仕上がりの美しさから外壁で多く用いられています。モルタルを塗った上から、吹きつけタイルやリシン(砂粒状の塗料)などで仕上げ塗装をしています。モルタル壁は、その性質上、乾燥収縮によるひび割れが生じやすく、これを完全に防ぐことは困難です。しかし、ヘアクラック(毛髪程度の細かいひび割れ)程度ならば、下層に貼られた防水シートや耐水合板などの防水層があるので心配は要りません。

>日常のお手入れ
モルタル壁に雨水などが跳ね上がって汚れた場合は、表面を損傷しないようにやわらかいブラシなどで水洗いします。また、特に北側壁面のカビやこけなどの汚れは要注意です。カビやこけの発生場所は水分が多くジメジメしているので、冬の朝などに水分が凍結し体積が膨張して、ひび割れにつながる恐れがありますので注意しましょう。

●タイル貼り壁のお手入れ
タイルは板状の陶磁器質の建材で、耐候性・耐水性・防水性に優れ、古くから建築物の内外装として使われてきました。タイル貼りは、一般にモルタルを塗った上に仕上げ材としてタイルを貼る湿式工法、構造用の合板の上に防水シートを貼って、さらにパネルを取り付け、そこにタイルを一枚一枚引っかけて貼る乾式工法の2つの方法があります。

>日常のお手入れ
汚れた時は、タイル材を傷つけないようなブラシやモップで水洗いします。乾式工法の場合、目地のモルタルにひび割れが生じると、下地のパネルに雨水が侵入し、腐食することがあるので注意しましょう。また湿式工法の場合、大きな割れを放置したままにすると、下地のモルタルがはがれ、建物の耐久性に影響するので、早めに補修しましょう。

 

●板張り壁のお手入れ
ヒノキや杉、ラワンなどの板に、ワニスやオイルステイン、オイルペイント(ペンキ)などで塗装した板を貼って仕上げた壁です。自然材質なので、天候や温度、湿度などの環境変化の影響を受けやすく、雨水や湿気で腐らないよう、なるべく乾燥した状態を保つようにしましょう。一方、夏場などに日光が当たり過ぎると色あせや色落ちが進むので、簾やよしずなどで日光を遮る工夫も必要です。

>日常のお手入れ
気になる汚れは、乾いたタオルやハタキなどで埃を落としてから、住宅用洗剤を水で薄めた液に雑巾を浸し、軽く絞って壁全体を均一に拭きましょう。こすり過ぎると色落ちや変色の原因になるので、注意しましょう。汚れが取れたら、固く絞った雑巾で洗剤をしっかり拭き取ります。

 

住まいの顔でもある大切な外壁。汚れやひび割れを放っておくと、雨水の侵入や建物の腐朽・劣化の原因となり、外観の見栄えも悪くなります。普段から外壁の周囲は、植え込みをこまめに刈り込んだり、物を置かないようにしたりして、風通しをよくし、コケやカビを見つけたら、すぐに落とすようにしましょう。定期的な点検とお手入れを忘れずに行いましょう。

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