〈実態調査から〉 子ども部屋はいつから必要? その2
こんにちは、NOZAKIです♪
前回に引き続き、「子ども部屋」について少しお話してみたいと思います。
小学生から高校生までの子どもとその親を対象にした調査で、小学校低学年で半数以上の子どもが「自分だけの部屋」もしくは「他の兄弟姉妹と一緒の部屋」を持っているというデータをご紹介させていただきました。
ただし、子ども部屋があっても、実際に使っているのか?となると、年齢によって大きく違うようです。
特に小学生の頃は、寝る時間以外ほとんど使われていないと言っても過言ではありません。
さらに、「寝る部屋」について聞いた別の設問でも、小学生では、子ども部屋があっても、そこで寝るのは半数以下となっています。
小学生のうちは、パパかママと一緒に寝たいという子どもが多いようです。
出典:東京ガス都市生活研究所レポート「家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識」
リビングの方が居心地が良いとの声が多いことから、「子ども部屋はない方がよい」とか、「子ども部屋があることでデメリットがあるのか」というと、そういうわけでもないようです。
子どもに「自分の部屋があるとよくない点」を聞いたところ、「掃除や片付けをしないので不衛生」「家族の時間が減る」などと答えた子もいたものの、半数以上の子どもは「よくないことはない」と答えていました。
また、親から見て子ども部屋があってよかった点としては、第一位が「子どもの荷物が一箇所にまとまる」こと。特に小学生のうちは、この回答の割合が高いという結果でした。「リビングが散らからない」「子どもが自分のものを管理できるようになった」なども挙げられました。
また、小学生でも子ども部屋があることで「子どもが喜んでいる」という回答も多くありました。子どもにとっては、実際にあまり使わなくても「自分の部屋がある」ということが嬉しいようです。
では、子ども部屋のメリットが大きくなる年齢はいつからなのでしょうか。
前述の「平日、子どもが本人の部屋にいる時間」と「子どもが寝る部屋」の調査によると、中学生になると男女の性別に限らず自分の部屋で過ごす時間が多くなり、夜も自分の部屋で寝るようになります。
中学校に入る少し前くらいから、子ども部屋をつくることは考えてあげた方がよさそうです。
子ども自身に聞いた「子ども部屋があってよかったこと」では、中学生から「ひとりになれる場所がある」「親に見られずに好きなことができる」という回答が急増します。
思春期にともなって、プライバシーが必要になることが見受けられます。
また特に女の子は、小学校高学年から「友達を呼びやすい」「自分らしい部屋にできる」も上位にあがり、自分好みの部屋を友達に見せたり、そこで秘密のおしゃべりをしたいという気持ちが出てくるようです。
住まいでの過ごし方は、ライフステージによって変化していきます。家を建てる時にはそういったことも考えて、長く快適に過ごせる空間づくりを考えていきたいですね。